Bダッシュで走り、ジャンプし損なってクリボーでやられてしまう。。。あのスーパーマリオブラザーズが販売されて30年経ち、今となってははっきり人間の顔の表情わかるくらいまでゲームは進化してきました。
しかし30年前、まさにスーパーマリオブラザーズが販売された当時は、ソフト(カセット)の中に記録できる容量が少なく、いかにその少ない容量でもお客さんに長く遊んでもらえるか、開発者のたくさんの工夫が施されていました。
今回は、その驚きの容量と工夫についてご紹介します。
ちなみに、私自身は◯天堂の社員でもゲームの開発者でもないです。
『スーパーマリオブラザーズ』のゲーム容量はたったの40KB(キロバイト)
あれだけ遊べるのに、『スーパーマリオブラザーズ』のサイズはたったの40KBで構成されていました。普段ファイルサイズなどをあまり気にしない人にとってはわかりにくいかもしれないので、幾つか例を出してみましょう。
新聞紙の文字量で表すと、約2ページ分。
40KBは日本語20480文字分に相当します。(1ページに記載されている文字数は約10,000文字)
新聞紙のフォーマットによって、文字量は異なります。その文字量の違いについては外部サイトの読売、朝日、日経の“フォーマット”を比較するを参考にしました。
デジカメで取り込んだ写真は1枚で、既にマリオのゲーム容量を大きく超えます(笑)
デジカメで写真を撮影し、PCに取り込んだ場合は、1枚あたり2MB(メガバイト)位あるはずです。
1MB(メガバイト) = 1024KB(キロバイト)
上の式からわかるとおりで、2MBの写真は2000KB超のファイルサイズです。計算すると、『スーパーマリオブラザーズ』の50倍超あることがわかりますね。
とにかく画像パターンの使い回しで容量削減!!
小さい頃に遊んだときは気付きもしなかったのですが、よく見ると、草むらの形と雲の形が同じで色だけ違うパターンだったんですね。
このように使用される画像自体もなるべく使い回しをして、容量を節約するなど開発者の工夫が施されているのがわかります。
※ちなみに上記の草むらの形が同じであることを説明する画像ですが、この画像の容量は75KBなので、『スーパーマリオブラザーズ』の容量の2倍です(笑)
さて『スーパーマリオブラザーズ』のソフト容量が40KB、みなさんはどのように感じましたでしょうか。目覚ましい発展を続けるゲーム業界の礎には、このような開発者の工夫があったんですね。