『まさにワンダーランド』イギリスの森で「妖精の家」が急増!?立ち退きを迫られる事態に…
子供のころ、小人や妖精の仕業だとか、この小さい洞穴に住んでいるじゃないか?とか思いながら外で遊んでいた様な記憶があります。西洋の子どもたちにとって妖精は身近な存在だという。多くの子どもたちが森には妖精が住んでいると信じているみたいだ。妖精たちのために木に扉を取りつけ、「家」を作ってあげるそうだ。そして、扉の中に妖精宛ての手紙やオモチャを入れておいたりする。森でこんな妖精の家を目にしたら、思わずホッコりしてしまいそうだ。
子供だけではなく、この森に来た人は妖精がきっといると思い込んでしまうに違いない!
しかし、イングランド南西部サマセットシャーの森、Wayford Woods(ウェイフォード・ウッズ)では、妖精の家が増えすぎてしまい、立ち退きを余儀なくされる事態も起きているらしい。。妖精の家の立ち退きってまたまた絵本の物語に出てきそうだ。
この森は、16世紀エリザベス朝時代の建物が残る荘園の一部で誰でも入って散歩をすることができる。森の管理を委託されているSteven Acremanさんによると、2000年ごろから、子どもたちがウェイフォード・ウッズの木に妖精の扉を取りつけるようになった。そうすれば、妖精たちがこの森に”引っ越して”くることができるからという理由だ。
しかし、扉はどんどん増えていき、Wayford Woodsは「妖精の森」として知られるようになった。今では200個近い扉が取りつけられている。1本の木に扉が10個もついていたり、木の周りに小さなブランコや滑り台など、遊び場まで作ってあったりするケースもあるのだとか。
ただ、中にはベニア板を張り付けただけだったり、扉に派手な色が塗ってあったり、プラスチックの飾りがついていたり、ラメがふりかけてあったり森の美観を損ねると言わざるを得ない家も多々あり、やむを得立ち退いてもらったものもあるそうだ。
しかし、自分が取りつけた扉がなくなっていれば、子どもたちはショックを受けるし、そのことでクレームが来ることもあり、Acremanさんは頭を抱えているそうだ。
「わたしは妖精反対派ではありません」としながらも、「このまま放置すれば、収拾がつかなくなります。”妖精の管理”が必要でしょう」と述べている。
果たして、、森の妖精の運命やいかに。子供達のためにも『妖精の森』はあってほしいものだ。