幼稚園や保育園で学んでいた童謡。。。メロディだけなんとなく覚えていて歌詞自体の意味なんてあまり覚えていないことってありませんか??特に、昔の曲であればあるほど、歌詞の中に登場する表現が古かったりことが多く、大人になって「なるほど、そういう意味だったのかー」と気付かされる曲もあるものです。
今回はなんとなく手遊びと童歌のことを思い出したので、『ずいずいずっころばし』について記事にします。この曲、なんとなくゴロ合わせのように歌詞を覚えていましたが、『ずいずいずっころばし ごまみそずい ちゃつぼにおわれてどっぴんしゃん・・・♪』改めて唄ってて「はぁ??」ってなってしまいました
- “ずいずいずっころば~し”なんとなく唄えるのに意味がわかってない方
ちなみにこの曲の意味としては諸説あるようですが、今回紹介するのは一般的に知られている説のみ紹介します。
どこまで唄える!?まずは歌詞をおさらいしましょう!!
ちゃつぼにおわれて、どっぴんしゃん、ぬけたらどんどこしょ。
となりのねずみが、こめくってちゅう。
ちゅう、ちゅう、ちゅう。
おっとさんがよんでも、おっかさんがよんでもいきっこなしよ。
いどのまわりでおちゃわんかいたの、だあれ。
。。。単文だけで見たら、何を言ってるのかはわかりそうですが、全体の背景や意味が伝わってきませんね。
現代語風にしてみると・・・
ずいき(サトイモの葉柄)のごま味噌あえを作っていたら、
茶壺が通りかかり、戸をピシャリ(閉める)、通り抜けたら(安心して)大騒ぎ
俵近くのネズミが米を食べる音が聞こえてくる
お父さんが呼んでも、お母さんが呼んでも、外へでてはいけません。
井戸の周りでお茶碗割ったのだぁ~れ
ある農家でずいきのゴマミソあえを作っていたら、将軍様にお茶を献上する”茶壷道中が”通りかかりました。何をされるかわからないので、家の人たちは急いで奥へ隠れました。静まりかえった家の納屋では、ネズミが米俵を食べる音や鳴き声が聞こえてきます。。井戸端ではあわててお茶わんを割ってしまった音が聞こえてきます。やがて茶壷道中は去って行くから、それまでは絶対に外にでてはいけませんよ。
胡麻味噌を摩っていると、お茶壺道中が来ると言うので、家の中に入り戸をピシャリと閉めて(=トッピンシャン)やり過ごす。お茶壺道中とは新茶を将軍に献上する行列のことで、切捨御免の時代柄、庶民は粗相の無いように細心の注意を払っており、子どもたちは両親に呼ばれても決して外に出てはならないと教えられた。そしてお茶壺道中が通り過ぎるとやっと一息つけたのである(=ぬけたらドンドコショ)。ところで家の中で息を潜めていると、米を齧っているネズミの鳴き声や、井戸の近くで茶碗が割れたような音まで聞こえてくる。
要約すると、お偉いさんが通りかかって、何か目につくようなことをしたら、切られるかもしれないので外に出るなと、子供に注意を促す唄らしいです。
童謡は、歌詞の中に時代を描写していることもあるので、その時代背景がわからないと、意味を理解できないことが多いです。
他にも童謡の中で歌詞の意味がわからない曲がたくさんあると思います。これを機に、幾つか調べ直してみてはいかがでしょうか。
爆笑